御坂山塊 烏帽子岩( 1430m) 2011年2月6日

所要時間 6:25 御坂峠登山口−−6:27 板取沢沿い登山道分岐−−7:13 板取沢を離れる−−7:24 標高1470m(南尾根合流)−−7:36 烏帽子岩 7:45−−7:58 標高1470m−−8:08 板取沢−−8:28 御坂峠登山口

概要
 いつの間にか地形図に山名が追加されたピークで御坂黒岳の南尾根上に位置する。御坂トンネル南側入口にある御坂峠登山口から西に分岐する登山道を辿れば南尾根に到達する。この道は登山口の案内標識では×マークが書かれているが問題なく歩ける状態。南尾根に出てじゃら登山道はすぐ東に逃げるが尾根上は藪皆無で快適に歩ける。山頂は薄い樹林で展望はよくない

 地形図は山間部で10年に1度改訂があり、新しい山が記載されたりすることがある。KUMO氏は発売される全ての地形図を購入して山名が記載された山のチェックを行っているが一般人にはそれは金銭的にも労力的にも気力的にも不可能だろう。だが、金銭については今はネットで地形図が閲覧できるのでタダでチェックするのも可能だ(ただ紙よりえらく使いづらく時間もかかるだろうが)。しかししょっちゅうそんなことをする人もいないであろうから知らない間に山名が掲載された山が登場することもよくある。特に最近はネットで地形図が閲覧できるようになってから山名記載の山が増えてきているように思える。
 自分が登る山の事前調査でネットで地形図を閲覧することはよくあるが、稀にその見ている範囲に新規記載の山が登場することがある。今回の烏帽子岩もそんな山だった。場所は御坂黒岳の南尾根上で近くまで破線が書かれているのでほとんどは登山道が利用できそうだ。まあ、本当に登山道があるかは定かではないが。

御坂峠登山口駐車場からスタート 板取沢沿いの登山道分岐

 登山口は御坂トンネル南側入口脇の御坂峠登山口で、ここを北上せずに西に進むと烏帽子岩の北方、標高1470m付近で南尾根に乗ることができる。ここが一番楽なコースであろう。御坂峠登山口には車10台弱が止められそうな駐車場があり、そこに車を置いてまだ薄暗い時間に歩きだした。デジカメを最高感度に上げてもシャッター速度は0.数秒で、しばらくは手振れ覚悟の撮影となった。

地図下部左の赤線が板取沢コース。×マークが描かれている

 御坂峠方面と分かれる場所に地図の案内標識が出ており、これから向かう板取沢沿いの道には誰かが引っかいてばってんマークを付けてあったので、一般人向きではないルートなのかもしれない。まあ、普段道無き道を歩いている人間にとっては問題なかろうとそのまま進む。とっつきは非常に明瞭な道だ。

出だしからいい道 沢を渡る。出水で荒れたような気配
2か所目の渡渉。ほとんど水が無い 3か所目の渡渉。完全に水が無い

 トンネル上部をトラバースして板取沢に着くと対岸に渡るが水量が少なくて簡単に渡れた。飛び石を使う場合は氷でコーティングされている可能性もあってアイゼンを持ってきたのだが出番がない。これ以降は水の流れがほとんど無いか全く無い状況が続いた。一部土砂が押し出した場所もあり、数年前に出水でもあって道が崩壊してあのばってんマークが付けられたと思われるが今は全く問題なしの状況で昨日歩いたと思われる新しい靴跡も見られるし、歩く人がそれなりに多いようで濃い道が続いた。

完全に凍りついた流れ これもカチカチに凍っている

 板取沢は大半が伏流化しているが表面に流れが出ている部分はことごとく完全凍結していた。今日も気温は高くこの標高にして-3℃くらいであるが、当然氷が解ける温度ではない。

ここから沢を離れて尾根に上がる 尾根に至る道もよく整備されている

 何度か右岸左岸に道が移るが最後は右岸側を歩いて沢から離れ、尾根目指してジグザグに登っていく。ここも明瞭な道で迷う心配は無い、というか、通常は沢沿いの道の方が迷いやすいか。沢沿いは自然林だったが斜面はカラマツの植林だった。

尾根に乗る。相変わらずいい道 南尾根と合流
ここで登山道が南尾根から逃げる でも南尾根は籔もなく快適

 尾根に乗ると自然林に変わり、明瞭な道が延々と続く。道を辿って突き上げると標高1470mで南尾根に合流、こちらにも立派な登山道が付いており、烏帽子岩方面には「広瀬」の案内標識が出ていた。広瀬とは河口湖畔の集落で、地形図によればそこへの道は烏帽子岩は通らず手前で東に分岐する尾根に下ってしまうのでこのまま登山道を進み続けるわけにはいかない。南尾根に出てさほど歩かないうちに登山道が左に逃げる場所が登場、烏帽子岩はこのまま尾根を直進するのが正解だ。登山道を外れても藪のやの字も無く、快適な尾根歩きが続いた。ちょっとだけカラマツの倒木はあったが。

鞍部手前の小ピーク。展望がいい 小ピークから見た河口湖。霞んでいる
鞍部南側の小ピークから見た御坂黒岳 烏帽子岩山頂

 地形図には表れない程度のコブだが最低鞍部の手前に小ピークがあり、ここだけ東に展望が開けている。残念ながら今日は霞がかかって眼下の河口湖さえ霞んでしまっていた。鞍部に下って登り返すとまた小ピークがあるがここは山頂ではない。このピークで進路は左に曲がり、緩やかに登った細長い平坦地が烏帽子岩最高点であった。残念ながら山頂の周囲は落葉樹林に覆われて展望は悪い。今の時期は葉が茂っている期間よりはマシだが写真撮影する気が生じるほどの展望は無かった。

登山道に合流 南尾根から御坂トンネル方面に下る
板取沢に出た 登山口に戻る

 帰りも同一ルートを下る。登山口の駐車場には車が2台増えていた。

 

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